歳暮は「せいぼ」と読み、年の暮れに世話になった人に対して感謝するなどの歳暮周りの際になされる贈り物です。本来は直接訪問して贈り物をするものですが、今では百貨店などから直送で相手方に贈られることが多くなりました。「歳暮」は本来「年の暮れ」との時期を指す言葉で、12月の季語でもありますが、やがて年末に贈る贈答のことを指すようになりました。
もとは、年の暮れになって年神様や祖先の霊に、米や餅・魚などを供える供物を家族で持ち寄ったことに始ります。それが、正月を前にして仕事などで帰省できない子どもや、遠方の親戚たちが祖先の霊を守る本家の祭壇などに供えてもらうために供物を送るようになり、それとともに親達の長寿を願ったものがお歳暮との習慣に変わったとされるようです。この習慣はやがて、日頃お世話になっている親類や仕事の上司などにも贈られるようになり、現在に至っています。
かつてお歳暮は、塩ザケや塩ブリなどの魚が多く贈られましたが、こうした魚は「年取り肴」と呼ばれて年越しの食膳には必ず出され、更に塩引きなどの処理によって長期の保存ができたことから重宝されたためです。現在では、新しい年を迎えるために必要な物を送ることが多くなりました。 |
具体的にはある程度保存の利くアルコール飲料(ビールやウィスキーなど)、コーヒー、ハム・ソーセージといった食品が多いがようですが、宅配便のクールサービスの拡充によって魚介類や牛肉などの産直生鮮食品も利用されるようになっています。また、洗剤や石鹸など、生活必需品を贈ることも一般的です。
お歳暮を贈る時期は12月上旬から25日頃までが一般的です。この時期に贈ることができなかった場合は、新年になってから表書きを「御年賀」と書いて贈ります。また、お歳暮として贈る品物には、紅白の水引と、熨斗アワビの飾りまたは代わりのマークを付けて贈ります(ただし、品物が生ものの場合は熨斗アワビは付けずに水引のみ)。注意しなければならないのはこの時に付ける水引の形で、蝶結びにしなければならないことです。
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